令和3年(2021年)の実施概要
出願期間 | 令和3年7月5日(月)から8月2日まで(当日消印有効)(予定) |
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試験日 | 令和3年10月24日(日)9:00~16:40 |
受験料 | 14,500円(税込) |
試験地区 |
北海道、東北(宮城)、関東(東京)、中部(愛知)、近畿(大阪、兵庫)、中国(岡山)、九州(福岡) ※地区内での会場は選べません。 ※都合により変更する場合があります。 |
合否結果通知の発送 | 令和3年12月24日(金)(予定) |
出題範囲と測定内容
出題範囲
次の通りとする。主要項目のうち、「基礎項目」は優先的に出題される。ただし、全範囲にわたって出題されるとは限らない。 区分と主要項目(赤字は「基礎項目」)
1.社会・文化・地域 | |
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1. 世界と日本
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2. 異文化接触
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3.日本語教育の歴史と現状
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4.日本語教員の資質・能力 |
2.言語と社会 | |
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1. 言語と社会の関係
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2. 言語使用と社会
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3. 異文化コミュニケーションと社会
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3.言語と心理 | |
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1. 言語理解の過程
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2. 言語習得・発達
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3. 異文化理解と心理
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4.言語と教育 | |
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1. 言語教育法・実技(実習)
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2. 異文化間教育・コミュニケーション教育
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3. 言語教育と情報
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5.言語一般 | |
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1. 言語の構造一般
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2. 日本語の構造
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3. コミュニケーション能力
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各区分における測定内容
区分と求められる知識・能力
社会・文化・地域
日本や日本の地域社会が関係する国際社会の実情や、国際化に対する日本の国や地方自治体の政策、地域社会の人びとの意識等を考えるために、次のような視点と基礎的な知識を有し、それらと日本語教育の実践とを関連づける能力を有していること。
- 国際関係論・文化論・比較文化論的な視点とそれらに関する基礎的知識
- 政治的・経済的・社会的・地政学的な視点とそれらに関する基礎的知識
- 宗教的・民族的・歴史的な視点とそれらに関する基礎的知識
言語と社会
言語教育・言語習得および言語使用と社会との関係を考えるために、次のような視点と基礎的な知識を有し、それらと日本語教育の実践とを関連づける能力を有していること。
- 言語教育・言語習得について、広く国際社会の動向からみた国や地域間の関係から考える視点とそれらに関する基礎的知識
- 言語教育・言語習得について、それぞれの社会の政治的・経済的・文化的構造等との関係から考える視点とそれらに関する基礎的知識
- 個々人の言語使用を具体的な社会文化状況の中で考える視点とそれらに関する基礎的知識
言語と心理
言語の学習や教育の場面で起こる現象や問題の理解・解決のために、次のような視点と基礎的な知識を有し、それらと日本語教育の実践とを関連づける能力を有していること。
- 学習の過程やスタイルあるいは個人、集団、社会等、多様な視点から捉えた言語の習得と発達に関する基礎的知識
- 言語教育に必要な学習理論、言語理解、認知過程に関する心理学の基礎的知識
- 異文化理解、異文化接触、異文化コミュニケーションに関する基礎的知識
言語と教育
学習活動を支援するために、次のような視点と基礎的な知識を有し、それらと日本語教育の実践とを関連づける能力を有していること。
- 個々の学習者の特質に対するミクロな視点と、個々の学習を社会の中に位置付けるマクロな視点
- 学習活動を客観的に分析し、全体および問題の所在を把握するための基礎的知識
- 学習者のかかえる問題を解決するための教授・評価等に関する基礎的知識
言語一般
教育・学習の対象となる日本語および言語一般について次のような知識・能力を有し、それらと日本語教育の実践とを関連づける能力を有していること。
- 現代日本語の音声・音韻、語彙、文法、意味、運用等に関する基礎的知識とそれらを客観的に分析する能力
- 一般言語学、対照言語学など言語の構造に関する基礎的知識
- 指導を滞りなく進めるため、話し言葉・書き言葉両面において円滑なコミュニケーションを行うための知識・能力
出展:教育財団法人 日本国際教育支援協会
令和2年度の実施状況
令和2年度日本語教育能力検定試験 実施状況
令和2年度日本語教育能力検定試験の(1)実施日、(2)応募者数・受験者数、(3)合格者数、(4)実施会場は以下のとおり。
(1)実施日
令和2年10月25日(日)
(2)応募者数・受験者数
実施地区 | 応募人数(人) | 受験者数(人) |
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北海道 | 313 | 246 |
東北 | 413 | 329 |
関東 | 5,462 | 4,330 |
中部 | 1,249 | 1,017 |
近畿 |
2,513 |
2,084 |
中国 | 486 | 376 |
九州 | 880 | 702 |
合計 | 11,316 | 9,084 |
注 「受験者数(人)」は科目受験者を含む。
(3)合格者数
2,613人
(4)実施会場
北海道地区:札幌科学技術専門学校、札幌駅前ビジネススペース
東北地区:仙台医療福祉専門学校,福島学院大学 福島駅前キャンパス
関東地区:早稲田大学 戸山キャンパス、早稲田大学 西早稲田キャンパス、東京外国語大学 府中キャンパス、神田外語学院、東京電子専門学校、明治学院大学 横浜キャンパス
中部地区:愛知大学 名古屋キャンパス,名古屋コンベンションホール
近畿地区:大阪大学 豊中キャンパス,神戸国際展示場
中国地区:広島県立ふくやま産業交流館(ビッグ・ローズ)
九州地区:九州工業大学 戸畑キャンパス,南近代ビル
令和2年度日本語教育能力検定試験 平均点等一覧
試験Ⅰ及び試験Ⅱ(聴解)については、全問マークシート方式(以下「マーク式」という。)で、試験Ⅲについては、マーク式と一部記述式で実施した。
マーク式平均点等一覧
試験区分 | 受験者数 | 平均点 | 標準偏差値 | 最高点 | 最低点 |
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マーク式総合(220点) | 9,033 | 133.5(60.7%) | 23.8(10.8%) | 200 | 51 |
試験Ⅰ(100点) | 9,083 | 56.3(56.3%) | 11.6(11.6%) | 90 | 8 |
試験Ⅱ(40点) | 9,048 | 24.9(62.2%) | 5.8(14.6%) | 40 | 0 |
試験Ⅲマーク式(80点) | 9,034 | 52.2(65.2%) | 8.7(10.9%) | 75 | 13 |
記述式を含む平均点等一覧
試験区分 | 受験者数 | 平均点 | 標準偏差値 | 最高点 | 最低点 |
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総合(240点) | 5,573 | 160.1(66.7%) | 15.4(6.2%) | 213 | 129 |
試験Ⅲ(100点) | 5,573 | 68.8(68.8%) | 7.0(7.0%) | 93 | 44 |
試験Ⅲ記述式(20点) | 5,573 | 11.5(57.4%) | 3.3(16.6%) | 20 | 0 |
注
- マーク式総合の受験者数は、全科目受験者の数。
- 記述式を含む平均点等一覧は、マーク式による問題の総得点が上位である60%の人数の者についてのものである。
- 平均点と標準偏差の( )内の数字は配点に対する百分率。
出展:教育財団法人 日本国際教育支援協会