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日本語教育能力検定試験について

日本語教育能力検定試験とは

日本語教育能力検定試験とは

日本語教育能力検定試験とは、公益財団法人日本国際教育支援協会(JEES)が1988年から年一回(現在は10月)実施している検定試験で、「日本語教育に携わるにあたり必要とされる基礎的な知識・能力を検定すること」を目的としています。

この試験に合格することが日本語教師になる3つの要件の内のひとつになっています。

受験資格に制限はなく、だれでも受験することができます。

日本語教育能力検定試験の受験者をみると、令和元年の試験では、受験者数が9,426人、そのうち女性が6,705人、男性2,675人で女性が約70%を占めます。日本語教師養成講座の受講生も全体的に女性のほうが多いので、同じ傾向にあるといえるでしょう。

受験者を年代別にみると、20代と60歳以上がそれぞれ約20%で、50代が約25%と最も多いです。日本語教師になるのに年齢は関係ないということがここにも表れています。

職業別の比率は、日本語教育主専攻・副専攻を含む学生が約10%、学校教員が約7%、日本語教員が約14%、会社員・公務員・自営業等が約37%、主婦・主夫が14%、退職者が約9%等となっています。日本語教育がさまざまな分野で必要とされてきている近年の状況を反映しています。

日本語教育能力検定試験とは

日本語教育能力検定試験の内容

日本語教育能力検定試験は3の試験から構成され、解答時間は、試験Ⅰが90分、試験Ⅱが30分、試験Ⅲが120分です。試験Ⅰでは日本語教育の実践につながる基礎的な知識、試験Ⅲでは現場対応能力につながる問題解決能力、そして試験Ⅱでは音声を媒体とした出題形式です。

教育の方法だけではなく、日本語の歴史や、学習活動の支援に必要な能力、異文化コミュニケーション能力などが出題されています。特に、「基礎項目」とされている分野については優先的に出題されます。

配点は、試験Ⅰが100点、試験Ⅱが40点、試験Ⅲが100点です。

令和元年現在、受験料は10,800円(税込)、試験地は札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡の7か所です。

試験の出題範囲は以下のとおりです。

Ⅰ社会・文化・地域
  1. 世界と日本
  2. 異文化接触
  3. 日本語教育の歴史と現状
  4. 日本語教員の資質・能力
Ⅱ言語と社会
  1. 言語と社会の関係
  2. 言語使用と社会
  3. 異文化コミュニケーションと社会
Ⅲ言語と心理
  1. 言語理解の過程
  2. 言語習得・発達
  3. 異文化理解と心理
Ⅳ言語と教育
  1. 言語教育法・実技(実習)
  2. 異文化間教育・コミュニケーション教育
  3. 言語教育と情報
Ⅴ言語一般
  1. 言語の構造一般
  2. 日本語の構造
  3. コミュニケーション教育

なお、詳細についてはJEES公式の受験要項をご確認ください。

日本語教育能力検定試験の合格率と難易度

では、日本語教育能力検定試験の合格率や難易度はどれくらいなのでしょうか。

平成30年度の結果をみると、全科目受験者数6,801名に対して合格者数は1,937名、合格率は28.5%となります。昭和62年度に行われた第1回試験からの合格率の推移をみると、平成17年度までは20%を若干切っていましたが、その後は20%を超え、近年では約25%に上昇しています。

さらに令和元年度には応募者11,699人、全科目受験者9,380人、合格者は2,659人で合格率は28.3%でした。

受験者の4人に1人以上は合格しているわけで、しっかり準備すればけっして受からない検定試験ではありません。

また、日本語教師養成講座で検定試験対策コースを受講した方の合格率は軒並み50%を超えているようです。

なお赤門会日本語教師養成講座の日本語教育能力検定試験対策コース(該当ページへリンク)はこちらです。

難易度については、全科目受験者のうち1/4程度が合格する試験ですので、難関であるとは言えないと思います。

検定試験突破のための準備をしっかりしておけば、合格の可能性は誰にでもあるというレベルの試験だと考えています。

日本語教師養成講座や、日本語教育能力検定試験対策コースなどを活用したり、あるいは独学であれば過去問を徹底的に演習する、テキストを網羅するなどすれば、合格はけっして夢ではありません。

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