母語の干渉(マレー語1)
カテゴリ:ことばの問題
日本語教師養成講座でも学習者の誤用をとりあげる授業がありますが、マレー語母語話者の多くが日本語学習の入門期に産出する誤用を取り上げてみたいと思います。
まず、マレー語の語順に起因すると思われる誤用です。
日本語の語順は修飾語(形容詞や修飾名詞)の後ろに被修飾名詞という語順をとりますが、マレー語は逆になります。
Rumah besar (家)(大きい) 大きいうち
Bahasa Jepun (語)(日本) 日本語
Nama saya (名前)(私) 私の名前
というわけで、「田中先生」は「先生田中(guru Tanaka)」と呼ばれるかもしれません。
ちなみに小さいサイズのバスが町の中を走っていますが、車体には「bas mini」と書いてあります。
H.M.