文法の話1
カテゴリ:日本語教育
日本語教師養成講座では様々なことを学びますが、「語学」という言葉から連想されやすいことばが「文法」ですね。日本語ネイティブは日本語教師にでもならないかぎり、生きていく上で、日本語文法など学ぶ機会はないでしょう。
母語というものは理屈を知らなくとも自動化されているので、基本的に文法を間違えることはありません。
しかし、外国人に教えるということになると、「分析して、ルールとしてまとめ、明示的に提示できるようにする」作業が必要です。
文法を教えるというのはこういう作業がついてまわります。そのために「日本語文法」を体系的に学ぶということになります。
ですから、文法を学んでおかないと「正しい」、「正しくない」ということは言えても、どこがどう間違っているのかというフィードバックができないということになります。
さて、日本語文法といっても様々な項目がありますが、解説を受けなくてもすぐ理解できる、あるいは日本語ネイティブであるということでわかる項目と、解説を聞いたり、読んだりしなければわかる人は稀という項目があります。
後者の例としては「は」と「が」の問題があります。(以下次回へ…)
H.M.