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せんせいのぶろぐ



文法の話3

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カテゴリ:日本語教育

「は」は「主題を表す標識」です。主題にできるということは聞き手や読み手も知っているものでなければならず、相手が知らない固有名詞などにいきなりつけて、話を始めるということは基本的にできません。(一部小説などで、そういう始まり方をする唐突な導入部のものもありますが、一般的ではないです。)

疑問詞(「なに」、「だれ」、「いつ」等)につけられないのも同じ理由によります。格助詞のように名詞と述語との関係を示すものではないので、とりたてて述べたいことばであれば、名詞以外の品詞にも付きます。(「寒くない」、「ときどき起こる」等)

 

「が」は二種類あります。専門用語を使ってしまいますが、「中立叙述」と「総記」です。

典型的な中立叙述の用法は「今、ここ」で話し手がとらえた「新しい情報」です。

外に出て、「あ!雨降ってる!」。窓を開けて、「風冷たい!」というような使い方です。その他には従属節の中の主語など、「弟来たとき、私は記事を書いていた。」のような使い方です。

 

今、主語などと書きましたが、一部目的語にも「が」がつきます。一部の動詞(「わかる」、「できる」、「書ける」のような可能形)や形容動詞(「好き」、「嫌い」、「上手」、「下手」等)の目的語です。「ジョンさんは日本語わかる。」、「山田さんも日本酒好きだ。」のように。

 

さて、総記とさきほど書いた用法ですが、こちらはわかりやすく言うと「現在の文脈の上で出すべき答えを提示する」というものです。

 

「お客様の中で練馬からお越しの吉村様、いらっしゃいますか?」

「私吉村です。」

 

「どれいい?」

「これいい。」

 

今日はここまで。(また長くなってしまいました…)

 

H.M.



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