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文法の話4

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カテゴリ:日本語教育

これから日本語教師になろうという人のために書かれた文法書には前回までに述べたようなことが書かれています。

これをそのまま外国人学習者に伝えるのは難しすぎます。まして直接法の授業であれば、少なくとも中級以上でなければ理解できませんし、どのような授業の前後関係でこの項目を扱うかなどを考える必要があります。

私は基本的に以下のように扱っています。

学習者が宿題等で「は」と書くべきところを「が」と書いた、あるいはその反対であれば、赤で訂正を入れて返却します。その時に解説をしたり、質問を受けたりします。そういう時間を利用して、「は」と「が」の問題点すべてではなく、誤用を起こした項目に関わることのみを基本的に取り上げます。そうすれば、学習者の「なぜ」に答えることになり、モチベーションの高い状態で授業をきいてくれるということになるからです。

その時は専門用語を極力避け、状況をわかりやすく提示することが大切です。

 

ある時学生から質問がありました。教材の例文に「ドアの前にいる人はチンさんのお父さんです。」というのがあったのですが、「~人は~」と「~人が~」はどう違うかというものでした。まず、板書します。

     

  1. ドアの前にいる人はチンさんのお父さんです。
  2.  

  3. ドアの前にいる人がチンさんのお父さんです。

 

それから、学生たちに向かって質問します。「1と2が答えになる質問文を考えてみましょう。」

 

いろいろな答えが出てきます。正解はこれですね。

 

 Q1. ドアの前にいる人はだれですか?

 A1. ドアの前にいる人はチンさんのお父さんです。

 

 Q2. どの人がチンさんのお父さんですか?

 A2. ドアの前にいる人がチンさんのお父さんです。

 

H.M.



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