コース・受講料 / 420時間総合コースについて

いちから学ぶための420時間総合コース

開講時期 4月, 7月, 10月,1月
期間 最短6ヶ月~最長2年
時間 平日(月曜日~金曜日)
午後クラス13:00 ~16 :30
夜間クラス18:45 ~ 20: 25

日本語教師には国家資格というものがありません。そのため、多くの日本語学校が教員採用時に日本語教育振興協会(日本語学校を認定する機関)が定める「教員の資格」に依っています。このコースを修了すると上記の「教員資格 四」が取得できます。

料金表

コース 開始時期 期間 入学金 受講料 教材費 合計
420時間総合コース 4、7、10、1月 最短6ヶ月~最長2年 21,600円 496,800円 19,656円 538,056円

※苦手科目、実習など、希望科目のみの「科目履修」も可能です。

ことばを教える技術を身につける 186時間

前期科目と後期科目

初級で学ぶ外国人学習者に対する教室活動を中心とした授業が前期科目で、中・上級で学ぶ学習者を対象にしたものが後期科目です。
まったく日本語がわからない外国人も初歩的な日本語を覚え、やがてさまざまなことができるようになり、高度な日本語が操れるようになっていきます。その過程でどの時期にどのようなことを教えていくのか日本語教師は知っている必要があります。つまり、教師養成講座の受講生のみなさんにも外国人学習者がたどる道筋に沿ってそれぞれのプロセスでの様々な指導法を身につけていただきたいと考えます。ですので、まず前期科目受講を開始し、修了したのち、後期科目を履修するというシステムになっています。

ことばや社会・文化についての知識を身につける 144時間

前期・後期共通科目

日本語教師養成講座のカリキュラムは一般的に「社会・文化・地域」、「言語と社会」、「言語と心理」、「言語と教育」、「言語一般」という五つの領域に区分されています。外国人が日本語を習得する際には日本の文化や社会が関わってきますし、アイデンティティやコミュニケーションの問題が あります。また、教える側の教師は「ものごとを認知し、ことばを覚えて、発達していく過程」の専門的知識、ことばの教え方や、教材やテストの作り方、また言語学の基本を知っていなければなりません。こういった専門的知識を身につける講義形式中心の科目です。この科目群は相互の履修についての前後関係はないので、どの時期にどの科目を履修してもいいように構成されています。

より専門的なことを学び苦手分野を補う 30時間~

選択科目

赤門会養成講座の特色です。420時間修了の条件として30時間と定められていますが、時間の余裕があれば、それ以上履修していただいてもかまいません。一つ目のカテゴリーは外国語入門、対照言語学です。日本語教師は入門レベルであっても、さまざまな言語がどうなっているのか知っていたほうが、それぞれの母語話者が日本語を学ぶ時のつまずきのポイントが予想できます。二つ目は日本の文化、歴史、地理等です。日本語教師はことばだけでなく、ある意味「日本」を教えなければならないのですが、持っている知識には個人差があります。三つ目は留学生交流プログラムのカテゴリーです。やはり、留学生と交流する中で得る知識は貴重なものとなります。

教壇に立つためのスキルを身につける 60時間

教育実習

初級クラスの実習30時間と中・上級クラスの実習30時間に分かれています。初級の実習は前期科目受講と並行して、あるいは受講修了後、中・上級の実習は後期科目受講と並行して、あるいは修了後に行います。 実習の流れは赤門会日本語学校の留学生クラスでの見学、教案作成、教壇実習、フィードバックとなります。授業見学(複数回実施)と教壇実習は同じクラスで行います。どうしてかと言いますと、教室というのは小さな「社会」です。教師と学生、あるいは学生と学生の人間関係があり、それはたった一日でできたものではなく、時間的経過の中で変化していくものです。継続的に授業に参加する中で個々の学習者の個性をつかみ、名前を覚えるといった経験の中で、実りのある教壇実習の適切な教案作りに直結していく「気づき」があると教師の経験から考えるからです。